2018/07/07 伊坂幸太郎
おやすみなさ伊坂幸太郎
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自分は伊坂幸太郎は『ゴールデンスランバー』一択です。
椿屋茶房 丸ビル店で、隣には恐らくネットでの交流はあったけれども、実際に会うのは初めてであろう男女が会話をしている。
「読書って書いてあったけれど、どんなのを読むの?」
「ミステリーとか。東野圭吾が面白くて」
「ああ、あと宮部みゆきとか、伊坂幸太郎とかよく読まれてますよねぇ~。伊坂幸太郎、面白いですよ『アヒルと鴨のコインロッカー』とか『重力ピエロ』とか。にわかは『陽気なギャングシリーズ』とか言いますよねぇ」
女はさらに捲し立てる。
「そう言えばあたし、最近、ご朱印を集めていて楽しいですよ?ああ、『日本三大弁財天』って知ってます?ほら、あの厳島神社と江の島でしょ、それに滋賀の宝厳寺。知ってます?」
「聞いたことな…」
「弁財天様はお金の神様だから、お金が沢山儲かりますように全部行ってご朱印を貰ってきたのよ」
その後、女の実家の静岡の話やら、男が茨城から上京してきた話などが続いたが、そろそろ帰る時間で席を立っていった。
――ああん?
2001年の冬、システムエンジニアとして働いている会社へ向かう途中、ウォークマンで斉藤さんの曲「幸福な朝食 退屈な夕食」を聴いていて、感動していました。今までに何度も聴いていた曲なのに、その時、すごく入ってきて、僕も小説一本に専念しないと、こういうすごい作品はつくれないんじゃないのか、そう思ったんです。その曲に「今歩いているこの道がいつか懐かしくなればいい」というリフレインがあって、この通勤している道もいつか懐かしくなるかなあって。
こんなエピソードのある『ゴールデンスランバー』を忘れてんじゃねえぞ。それにご朱印は神社とお寺さんは分けろよ。神仏合習で弁財天とされているけれども、厳島神社、江島神社はイチキシマヒメをはじめとした宗像三女神だから。それに事欠いてお金かよ。浅いなぁ…。
…失礼、取り乱しました。
キルオが濱田岳をイメージして書かれたとか、他にも沢山のエピソードがありますが、本を読んで映画を観て、斉藤和義の『幸福な朝食 退屈な夕食』を聴いてください。
往々にして浅く広くは…ああ、なんでもありません。
少しイライラしながらも続いていきます。